青の瞳に映るのはーー
西道の部屋は、至ってシンプル。
まぁ、10代の部屋だ。
男にしては、片付けされた部屋。

「それで、明日までにどうにか出来る策はある訳?
明日、雷龍の倉庫が狙われるなら俺はいないんだよ」
そう、明日は待ちに待った文化祭。

「そんなの、大丈夫。
私達がいるから!!」

ふわりと笑う舞原。

はあ?
私達?

それってーーーー

「いやいや、無理だし。
二人だけじゃ、勝ち目は………何人攻めて来るか分からないのに。
任せられない。
ましてや、怪我するかも知れない」

そう、怪我するかも知れない。

相手が女だろう、と容赦のない拳が舞原を巻き込むのは、きっと、美心も反対する。

「だって、翼には言えないしね。
絶対、反対する」

舞原は、何故か目を伏せた。

翼?
あー、あの金髪の?
頭に浮かぶ金髪男。

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