青の瞳に映るのはーー
「うわぁ、可愛い子発見!!」 
ビクッ。
俺の背に隠れていた美心の体が、少し震えた。

「あれ?ごめんね。びっくりした?
俺、光輝。よろしくね!!華恋ちゃんも可愛いけど君も可愛いな」

「「……………………(誰かに似てるんだよな、コイツ。キャラが………)」」

俺と真也は、顔を見合わせた。

ふとっ、視界に入る廉。

あー、そうだ。


「廉に、そっくりだな」


思わず出た言葉。

「はあ⁉俺!?
なんだよ、なんで俺がこんなチャラ男に!!」

いや、チャラ男だったじゃん。
チャラ男と、呼ばれた光輝は何事もないように笑った。

「いやあ、そんな照れるなよ。
俺達、仲良く出来そうだ‼」

あはは、高笑いの光輝に翼が腹を抱え笑いだした。


「あはは、そかそか誰かに似てる気がしたんだよ。
そっか、光輝か。
どうにて、他人には思えなくてな。
光輝よかったな、弟出来て‼」

「俺は弟じゃねー!!!!」

翼、絶対楽しんでるなコイツ。

だけど、少しばかり和む部屋。

緊張の糸が不意に解かれた。

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