青の瞳に映るのはーー
妬く文化祭

妬く青。

「あれ、廉は?」

「あれ、梓もいないよ?まさかっ、逃げた?」

接客係が、逃げてどうするわけ?

俺は、スマホを手にし廉にかけた。

トゥルトゥルトゥルトゥル。

「"悪い、青見逃して‼
梓を接客係とか、マジ無理だからっ。
マジ、俺嫉妬で死ぬから"」

「"俺だってそうだよ、いいから連れて来い。
でもって側に居ればいいろ?
悪い客いたら追い払え。
わかった?"」



「"……………………わかったよ、すぐ戻る"」


渋々だけど、来るらしい。

当たり前。
俺だってーーーーーー。


俺だってーーーーー。


「お帰りなさいませ、ご主人様。
ニャンニャン♪」


辛い……………。


何、あれ可愛い美心。

あり得ない。

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