青の瞳に映るのはーー

恋物語。

「見たぞ、青くん‼」

ニヤリ、と笑う雷龍一同。

「凄かったな、青くんにあんな派手に愛されたいよ‼」

光輝のからかい。
「わかる‼まあ、なんか翼みたいだったよな」

聖の一言にその場が氷る。

「聖、空気読めよ」

呆れ顔の秋。

「はあ⁉何が?」
悪気のない聖に、翼は溜め息をついただけ。

「まあ、いいよ。
次は………カップリング??何これ」

翼は本気で知りたいらしい。

マジマジ聞いてくる。

軽く説明した。
カップルで出場すること、他校出場オッケーなこと。

その際の告白のことも………。



「晃、お前これに出れよ」

「「「はあ!?」」」


「俺、華恋にもう一度告白する‼
したいんだよ、最後の足掻き」


なあ、翼。

翼は、舞原を一途にずっと想ってる。

それって、スゴいことだよ。

俺は一回、逃げたのに……………。












「翼、俺、華恋だけは、渡さないよ」




もう、一つの恋のお話。

< 207 / 242 >

この作品をシェア

pagetop