青の瞳に映るのはーー
どこだよ……人多すぎだろうが‼

普段、この時間はまだ授業中だ。

14時半……彼女を探してから15分経過した。

どこにいるんだよ‼


「ねえ、君大丈夫??
顔色悪いよ~、抱いてあげようか?
保健室で、一緒にさあ………ねえ」


廊下の隅に、金髪の二人組が居た。

その中に、綺麗な黒髪が見えた。

まさかーーー。


「おい、どけ!!」

「め、目黒だ。やべー、行くぞ‼」

「ああ」

二人は、逃げるように去る。
金髪が退いて、気付いた。

「おい、大丈夫か?
これ、落としたの君だよね?」


意識朦朧と、フラフラしている彼女を見つめた。

「は、はい。
助けて………………私、それがないと………ダメっ」

フラッ、と君が、倒れた………その体を抱き締めた。


ちょ…………マジかよ。

そんな君を、再度抱き抱えた。

「少しだけ待って‼」

俺は、カフェをしてる自分のクラスに、彼女を抱き抱えたまま、入った。


「いらっしゃいませ、ご主人様♪って、目黒くん、どうしたの!?」

余りに慌てた俺に、大慌てな藤がいた。

「水、用意して大至急!!
大丈夫?薬、何粒?」

「2…………ごめんなさいっ」

俺が、女の子を抱き抱えているのを外野が、不思議な顔で見ている。

そんなモノに構ってる場合じゃないーー。

早く、飲ませなきゃ………。

藤が、差し出した水と、2粒の薬を彼女に渡した……けどーーーーちょっと……。


「水、あるよ。
薬飲まなきゃ‼ねえ!?」

君の意識は………無いに等しい。


………………っ。



「ごめん!!!」


俺は、薬と水を自ら口に入れーーーー
君の唇に流し込んだ。

薄く開いた唇から……水と2粒の薬が君の喉を通過して行く…………。


「「「「きゃーーー!!!!!」」」」



外野の叫びには興味はない。

ただ、君が、、心配だった。


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