青の瞳に映るのはーー
ーーーーーーーーーーーーーー



「えーーいいじゃん‼
めっちゃ可愛いっ」


テーブル席で、亜子とお喋りをしていると甲高い男の声が聞こえた。

「何、あんた達。 
ガールズトークに入ってくんな‼」 

亜子は強気に出るけど、私は、そんな彼らに怯えていた。


「まあまあ、堅いよ堅いっ、なあ」

肩を抱き締める男に、私は、抵抗した。

「ちょっと、香織に触らないでよ‼」



亜子が、怒鳴ったけどーー
彼らが離す訳もなく、、
「離し…………離して下さい‼」

やっと、絞った私の声は聞こえる訳もなく………ただ、途方に暮れていた。








  


「なにしてんの?
嫌がってんだろ、離せよ」












えっ…………………?






私の声が、、聞こえた…………?




「目黒くん……………っ」






私は、自分に自信がない。
だからかな………主張はうまく出来ないしーーだから、いつも、声が小さいと言われる私の声はーーー。


いつも、誰にも聞いて貰えない。

なのに……………。



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