青の瞳に映るのはーー
「離せよーーー、こいつに二度と近づくなよ‼」

「「ヒッ!!やべー、雷龍だ」」

雷龍ーーーー?
雷龍ってあの、暴走族の?


目黒くんが………?

私は、目黒くんを見上げた。


「…………ッ………、ご注文のプリンケーキと、レモンティで御座います」


彼は、何故か焦ったようにしている。

「パンケーキと、レモンティになります。
ごゆっくり………「あ、あの!!私の声、聞いて来てくれたんですか?
私、声小さいからいつも聞こえないって言われるの」


私の声は、とても小さいーーー。
いつも、大事なとこで何も言えず、固まる私だけど。


ちゃんとーーーー言わないと伝わらない‼


「私の声、聞いてくれてありがとうっ。

私を何度も助けてくれて、ありがとうっ。

それだけで、生きてて良かったって思えるから‼」


私は、私ーーー。

強くないし弱いし、だけど…………

私なんかの声を、聞いてくれる人がいることに……少なからず感謝している。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー



< 229 / 242 >

この作品をシェア

pagetop