青の瞳に映るのはーー
ーーーーーーーー

屋上に、車イスな君を抱き上げて向かった。

「私、重くない?
ごめんね…………っ」


少し控えめに笑う香織ちゃん。

「全然、軽いよ。


なあ、後ーーーどれぐらい一緒に居られる?」



君と居られる時間は、少ないかも知れない。
それでもいい………。





「後、もって3年かな………」









そんなに短いの?君はまだ、そんなに若いのにーー。



「香織ちゃんの夢なんだっけ?」





「私の夢は、、好きな人と結婚して……赤ちゃんを産みたいな」



君が、見つめる瞳は
少し恥ずかしそうに、見つめていた。



「それ、叶えて行こう。

叶えてもいい?」



「う、うん…………青くんがいいっ」

顔を見合わせ笑った。









雷への、見舞いに来た筈が今は、香織ちゃんにしか興味無かった。

君との恋に溺れた。
今度こそ、本当の両想いだ。

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