青の瞳に映るのはーー
*翼side*

「晃、幸せにな。
羨ましいわ」

西道晃と、舞原華恋はこれから結婚式。

「ああ、悪いな翼。
本当、ごめん」

ゴンっ。
俺は、晃の額を軽く殴った。

「謝るなよ、空しくなるだろう?
俺は、大丈夫だよ」

華恋だけが、女じゃない。

シャッーーーー
「お待たせ!!」
カーテンの開く音が聞こえて振り向けば………華恋で。
真っ白のウェディングドレスを着た華恋に、目を奪われた。
可愛くて可愛くてーーー。

だけどーーー


「華恋、似合ってる。 
幸せにな」


そう言葉にして、諦めを認めた。

ずっと好きだった。

だけど、二人は仲間だ。大切な仲間。

俺は、気持ちに知らない振りをした。

*翼side*

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