青の瞳に映るのはーー
「青くん………」

戸惑う美心。

わかってる。
困らしてるって。

「雷じゃなきゃ寝れないだけが、一緒にいる理由なら………

俺じゃダメなの?」


「あのね、青くんっ」

少し君に無意識に近づいてるのが、わかった。


離れなきゃ………

これじゃ、さっきの二の舞になる。

落ち着かなきゃ………

もうすぐ、雷だって来るんだ。

「青くん、私は、雷だから好きなの。
ごめんね」

雷だからーーー。

分かりきっている。

君が雷が大好きなのがーーー。


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