青の瞳に映るのはーー
「俺この勝負、負けないからーー」


「え………?」


何も分かっていない美心。


ソファに、二人並んで座る俺は、二人に見えない様に君の手を握った。

柔らかな、決め細かな肌。

君とはじめて出会った屋上でーーー


震えた君を抱き上げた。


あの時から、ずっと美心が好きだった。




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