青の瞳に映るのはーー
「「……………」」


会話のない登校。


「じゃあな、雷」



いつもなら、雷と離れる筈なのに雷は動かない。



「なんだよ、行かないのか?」



「美心、俺が送るから。

お前先に行けよ」



「なんで?同じクラスだし、俺がいるから雷は教室戻りなよ」



お互い一歩も引けない。



一歩も引かない。


生徒玄関は、人で溢れてるのにーーー。


「私、一人で行きます。

ごめんなさいっ!!」

耐えられなかったで、あろう美心が一人で走って行ってしまう。

また、嫌なとこを見せてしまった。


俺は追いかけようと、雷に背を向けた。













「青、、美心泣かすなよ」










まるで、知ってるみたいな口振り。




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