青の瞳に映るのはーー

俺のことは??

「じゃあさ、俺のことは?
ドキドキする?」


壁に寄りかかるように座っていた私は………


零くんに、見つめられ戸惑う。

射ぬく様な瞳に、流されそうになる。


「じゅ、授業出なきゃ‼」


ドンッーーーー


壁に手を付き行き場を無くす零くん。



「今は授業より、美心のが大事」



「零くん………?」



「俺にはドキドキする?」


ドキドキするよ。


恥ずかしくて、顔を右に背けた。


不意に、二つの影が走ってきた。



「「美心!!!!」」



やばい状況なのがわかる。


零くんが傷つく………。


「ダメだよ、零くん離してっ、逃げ………」



逃げて言おうとした私の唇は、、奪われていた。


えっ…………?



きっと、あの二人にも見られた筈。





「何してんだよ‼」




低い脅すような口調の雷くんが、引き離す。



胸ぐらを掴む雷くんに、私は少し怖かった。


だけどーーー。



「やめて‼雷くん!!」


暴力だけは、止めて欲しかった。

*美心side終わり*

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