青の瞳に映るのはーー
照れる顔も、ツンツンした言い方も、なんかどれも可愛くて、可愛くて。

俺、重症かも。


「よし!!」 

誰かに囚われる前に。


俺は、梓ちゃんを追いかけた。


「大丈夫だった?梓っ」


教室に、飛び込むと君が振り向いた。


だけど、すぐに視線を戻す。


そんな君にーーーー


みんなに聞こえる様に言ったんだ。




「梓ちゃんが大好きになった。

付き合って欲しい‼

そして、結婚して下さい!」




「「「「えーー!?!?」」」」


「何言ってんの!?
可笑しいんじゃない?
誰にでもーーー「言ってないよ、梓ちゃんだけ」



それは、本当。


「梓ちゃんしかいない。

結婚して」

真顔で真剣に君を見る。


「……………っ、お付き合いからなら、いいけど」


ふっ、ほら素直。


「やったね‼」


俺は梓ちゃんをお姫様ダッコした。


「きゃっ!!下ろしてよ恥ずかしい‼」


俺の腕の中で、暴れる梓ちゃん。

可愛くて可愛くて、本当大好き。


*廉side終わり*


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