青の瞳に映るのはーー
「よーし、席つけ。
文化祭実行委員は、藤だったな。
放課後、残ってくれ」

「先生何時に終わる?」

あんまり遅くなりたくない、と嘆く藤。

「そうだな、少し暗くなるかも知れない。
まあ、藤は大丈夫だろ」
その、言葉にムッ、としたのは美心だった。

「先生、梓は女の子ですよ‼
夜、遅くに帰すなんてあり得ないです‼」

まあ、確かに女の子だけど……

俺は思わず、藤を見た。

「あ?何?」

見ていると藤は気づいたのか、睨んできた。


やっぱり、怖い………。


本当に、大丈夫な気がして来たんだ。


「あー、それなら橋爪。
お前、ついてやれ」


は??


「はあ??何で俺?」


なんとまさかの雷抜擢。


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