先輩の彼女にしてもらいました
だけど、同時に時田くんにさえ私に構わないで、事を大きくしないでって、自分勝手だけど腹が立ってしまう。

私は、ひっそり目立つことなく高校生活を送りたいのに。

急いで、ある場所へ駆け出していた。

ハアハアッ

苦しい、息が整わない

クラス中の男子達の視線が、頭から離れなくて吐きけさえしてきた。

ハアッ、苦しいよ、助けて

呼吸がうまくできない。

スイカちゃんて、私を呼ぶ成田くんのニヤニヤ笑いが浮かぶ

涙が出そうなくらい悔しいのになんにも言いかえせない私

苦しくてたまらない。

酸素、酸素が欲しい

両手で喉を抑えながら、走っていた私はようやく体育館へ辿り着いた。

息ができない、

助けて先輩、つばさ先輩

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