先輩の彼女にしてもらいました

プロローグ

「先輩、そろそろ来るかな」

朝まだ、誰も来ていない第2体育館はシンと静まり返っている。

まだ来ていない先輩を思うだけで、はぁーってため息がでる。

大好きな大好きな、つばさ先輩。

朝練に一番乗りでやってくる先輩を待ち伏せ、いやいや入り待ちするのが、私の日課だ。

満員電車を避けるために、早朝から登校するのも私には、都合がよかった。

先輩は他の部員の誰よりも早く朝練に来て30分くらいは1人だけで練習する。

そこが、狙い目、いやいや、チャンスなわけで。
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