先輩の彼女にしてもらいました
「おまえ、見た目はエロいけど、真面目でおとなしい奴だと思ってたのに、やっぱり違ってたんだな」

成田くんは、眉間にシワを寄せて低い声で言った。

がっかりしたみたいな言われ方をされて、はあ?ってなる。

「そんなの成田くんには関係ないでしょ」

腹が立っていたので、いつもよりも言い返せる気がした。

成田くんが怖いって気持ちは変わらないけれど。彼は背が高くてがっしりした体つきで、目つきも鋭いから私はいつもおびえていた。

「なんだよ、男が出来た途端に強気になりやがってさ。あいつ3年だろ?蒼井なんて遊ばれるだけだろ。誰がどう見たって、おまえの体が目当てじゃないかよ」

「なっ、なっに言うのよっ」

カッーと頭に血が上る。

あんまりビックリしすぎて、ゴホゴホと咳こんでしまったほどだ。

< 228 / 450 >

この作品をシェア

pagetop