先輩の彼女にしてもらいました
side つばさ先輩 2
ヤバイ、俺、やらかしてしまったかも。

あの日から、彼女に避けられている気がする。
部活の練習にも見学に来ないし、教室にも会いに来ないし、電話もない。

「だったらお前が会いに行けばいーんじゃねーの?」

放課後、自分のクラスで、岳に悩みを打ち明けると、机に突っ伏している俺はもっともなアドバイスをされる。

「会いに行ったけど、いつもと様子が違う 」

起き上がり岳を見ると、なぜだか親友は楽しそうに俺を見ている。

「ふーん、会ってくれるんならまだいんじゃね?今までがベタベタ追いかけられすぎだっただけだろ。そろそろ飽きてきたのかもな。いや、ついに中身の無さに気がついたとか」

ひどい言われようだけど、言い返す気力がまったく無い。

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