先輩の彼女にしてもらいました
その後、最後の休み時間に彼女に会いに行った時に、本音をポロリ吐いてしまい、
「そんなに抱きつかれたら、触りたくなる」
「私も先輩に触ってほしいです」
あの、スケベ発言に愛想をつかされたのかな。でも、彼女も触ってほしいって言ってたはずなんだけど。
あの時のやりとりがぐるぐる頭の中をまわっている。
「ねえねえどうしたのー?つばさが、ついに彼女にフラれたって話ほんとなの?」
俺と岳が向かい合わせで座っているところに、
桜が嬉しそうに、ニコニコ微笑みながらやってくる。
なにがそんなに、楽しいんだろ。
「まだ、フラれてないみたいだがな」
岳が無表情で桜に返事をする。
「可哀想、つばさ、私が慰めてあげよっか?」
「いい、いらねー」
プイと横をむいた俺のふくれっ面を、桜がきゃはっと笑う。