先輩の彼女にしてもらいました
アイスティーをグラスに注いで彼女に手渡す。

「あ、ありがとう、先輩」

言ってグラスに口をつけて、わりと勢いよくゴクゴク飲んでいる。

飲み終えると、目を閉じてフーッと息を吐いた。

ああ、いちいち可愛いんだよなぁ。

ずっと見ていたくなる。

さてと、いつまでも彼女の可憐な仕草にほっこりしていたいけど、これだけは聞いておかないといけない。

「落ち着いた?少し話そっか、さっきのこと。ええと・・・誰かになにかされた?怒らないし言える範囲でいいから教えて」

彼女の怯えたような視線がぶつかるけれど、引く気はなかった。やはりどうしても、気になったから。

「ごめんなさい。先輩」

「いや、怒ってないから、大丈夫だから教えて」


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