先輩の彼女にしてもらいました

「私のこと、嫌いにならないでくれますか？」

「うん」

「怒らないですか？」

口元をギュッと結んで、泣くのを我慢しているような彼女に、大丈夫だよと告げると、ようやく重い口を開いてくれた。

彼女が、言うには、あのブレザーを脱いだ日にクラスの男子に告られた挙句、胸を触られた。

以前から、そいつには度々、胸のことをからかわれていて今回のこともひどく彼女はショックを受けていたようだ。

「それだけ？服の上から胸を触られたの？」

「うん」

「直に触られたんじゃなくて服の上から？」

「直にじゃないです」

「そうか」

見れば、彼女は恥ずかしそうに目をそらせてしまう。ちょっとしつこく聞いてしまったから、可哀そうだったかな。