先輩の彼女にしてもらいました
だけど、微妙な女心が分かっていない俺は正直な感想を述べてしまう。
「てっきり、もっとひどいことをされたのかと思って焦ったけど。なんだ、そっかー」
彼女があんまり深刻に話すので、どんなひどいことをされたのかと心配だったけど内容を聞いてみて、安堵のため息をついた。
よかった、その程度ですんで。
けど、そんな俺を見るやいなや彼女は、急に目を釣り上げて怒り出した。
「なんだって何?先輩ひどいです。私、凄くショックだったのに。先輩に知られて嫌われたらどうしよって本気で悩んでたのに」
「でもそんなの絶対言わなきゃバレないよ。蒼井さん、真面目だなー」
「だ、だって時田くんが先輩に知らせるかもしれないから、変なふうに伝わる前に自分で言わなきゃって思ったんだもん」
「は?なんだよそれ、また時田かよ」
今度は俺がムッとする。肝心なところでいつもあいつが、関わってきてる気がしてならない。
「てっきり、もっとひどいことをされたのかと思って焦ったけど。なんだ、そっかー」
彼女があんまり深刻に話すので、どんなひどいことをされたのかと心配だったけど内容を聞いてみて、安堵のため息をついた。
よかった、その程度ですんで。
けど、そんな俺を見るやいなや彼女は、急に目を釣り上げて怒り出した。
「なんだって何?先輩ひどいです。私、凄くショックだったのに。先輩に知られて嫌われたらどうしよって本気で悩んでたのに」
「でもそんなの絶対言わなきゃバレないよ。蒼井さん、真面目だなー」
「だ、だって時田くんが先輩に知らせるかもしれないから、変なふうに伝わる前に自分で言わなきゃって思ったんだもん」
「は?なんだよそれ、また時田かよ」
今度は俺がムッとする。肝心なところでいつもあいつが、関わってきてる気がしてならない。