先輩の彼女にしてもらいました
ここからのT高の攻撃力は一気に下がってしまい、ジワリジワリと点差を縮められていきついに、同点になってしまった。

ベンチでは、つばさ先輩が3人いるコーチの1人と話をしている。

コーチは、少し厳しい顔で先輩をたしなめているように見えたけれど、先輩はどこか不満顔だ。

え?大丈夫?コーチに対してあんな不遜な態度をとって。

いつも、私の前では優しくて少し抜けているような彼しか見せてくれないからわからなかったけれど、バスケ選手としては、結構、生意気で自己主張する人なのかもしれない。

大谷さんが、とりなすようにコーチに話しかけ3人で相談をし始める。

ワーッと相手チームのベンチから大歓声があがり、スコアを見るとついに逆転されてしまっていた。
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