先輩の彼女にしてもらいました
再度試合にでた大谷さんも、肩で息をしていて汗だくだ。

つばさ先輩よりも長く試合にでていて、とっくに限界を超えていただろうけど、パワープレーで活躍している。

けれど、つばさ先輩がシュートをはずしてしまう。

もう時間があまりない。もう間に合わないの?

武田さんがボールをあの長身の留学生から取り返し、またつばさ先輩にパスをまわす。

みんながつばさ先輩を信じているんだ。

再度、遠目からのシュートを打つ先輩が、私には誰よりも美しく輝いて見えた。

遠くから見ているのに、私にはその彼の表情までも手に取るようにわかる。

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