先輩の彼女にしてもらいました
おずおずと近寄ると、その人はびっくりしたように目を見開いてマジマジと私を見た。

「あ、あのすみません。ちょっとよろしいですか?」

「え?俺?わっ」

私をチラッと見た途端、スマホを落としそうになるくらい彼はびっくりしている。

「え、ナンパ?君もしかして俺のファン?」

「ち、違いますっ、ちょっとお話しがあって」

「話?ああ、いいよ、オッケーオッケー、君みたいな子なら大歓迎だよ。今からミーティングなんだけどさ、サボっちゃうから、ね、2人きりになれるとこでゆっくり話そうか」

言いながら、彼の視線は私の胸ばかり見ているので、ちょっとショックだった。

あーあ、いつもこうだ。男の人は、私の体ばかりに興味を示してまともに話も聞いてくれないのに。

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