先輩の彼女にしてもらいました
振り返ると、試合を終えたばかりの先輩が凄い勢いで走って来ていた。

まだそんな体力があるんだ。

バケモノだわ、先輩ってホント。

「あれ、涼太か?涼太ー」

走ってきた先輩と涼太と呼ばれた彼がガシッと抱き合った。

2人とも、満面の笑みだ。

「なんだよ、つばさ久々じゃん。ウィンターカップ以来だな。決勝進出おめでとう、次はいよいよ、うちとあたるな」

「おうっ、涼太、お前と対戦できるなんて、ワクワクするぜっ」

「俺もだよ、つばさを今度こそぶっつぶしてインハイいくからな」

「こっちこそ、立ち直れないくらいぶちのめしてやっからなっ」

物騒なことを言いあって2人で肩を組んでワハハって笑っている。

あれ、なんだかこの軽ーいノリって。

なんだか涼太さんて、つばさ先輩と似ているような気がする。


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