先輩の彼女にしてもらいました
「にしても、お前あの幼なじみの美女とは別れたのかよっ。次から次にいい女と付き合いやがって。この子すっげー色っぽいじゃん」

涼太さんは、つばさ先輩にコソコソ話しながら、ニタニタする。

でも全部私に聞こえているんですけど。

「お前、淡白な方かと思ってたけど、こんなグラマーな子が好きだったんだな。それにしても羨ましいぜっ」

つばさ先輩が、あからさまに嫌そうな顔をして、何か言おうとしたけれど

「あ、じゃあそろそろ俺いくわー、じゃあなつばさ、決勝でなっ。あ、彼女さん、つばさに飽きたらいつでも俺が慰めてあげるからね」

先輩の肩をポンと叩き、私にはウインクしてトイレから出てきたお友達の方へ駆けていく涼太さん。
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