先輩の彼女にしてもらいました
「でもそんなの悪いよ」

遠慮する桜さんを無理に説得して部室でゆっくりしてもらうことにした。

「桜さん、水分補給しといてくださいね」

中学の時、陸上部だった私は7月の太陽の怖さを身にしみて知っている。

急いで、正門へ台車を押していった。

ダンボールは、あと5箱残っていたので、うんしょって一人で掛け声をあげながら、持ち上げてなんとか台車へ移していった。

ハアッハアッ、これはなかなか大変だな。

女子のマネージャーって、バスケ部員達からチヤホヤされて派手なイメージだったけど、こんな力仕事やきっと裏方の作業なんかもしているんだろうな。

だけど、それもこれも部員達のためにって気持ちで尽くしているのかな。
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