先輩の彼女にしてもらいました
「蒼井さん、いるの?」

ゆっくりとドアを開けて入ってきたのは、つばさ先輩だった。

先輩は、私を見てちょっと目を細めて穏やかに笑いかけてくれる。

「つばさ先輩」

うーっ、今日もカッコいいよぉ。目がハートマークになっているであろう私はニコニコ笑う。

「桜に手伝わされてるんだって?」

「い、いえ。自主的にやってます」

「ごめんな、桜、最近、体調悪いのに無理してて休まないんだ」

つばさ先輩が、私の隣に来たのでちょっとドキッとしてしまう。

部室の中で2人きりだからって、私ったらすぐに変な想像をしてしまう。

最近の私は、妄想が完全に病的です。

< 306 / 450 >

この作品をシェア

pagetop