先輩の彼女にしてもらいました
「時田くんには、聞けないよ。迷惑ばっか、かけられないし」

ほんとは時田くんに、知られるのが恥ずかしかったから言いたくなかった。

初めて、バスケ部の練習を見にいったのは、時田くんに誘われたからだった。

その時初めて見たつばさ先輩に、一瞬で心を奪われてしまった。

それからは、先輩見たさにバスケ部を見学したりしていて、時田くんにはミーハーだって思われてそうで、先輩とのことは、とても言えない。


「きっとテスト期間中だから連絡つかないだけだって」

「うん、でもこれでよかったのかも。やっぱり遠くで見てるだけのほうが」

きっと、傷つかずに済むだろう。

「練習こっそり見てから帰ろうかな」

もう、先輩をしばらく見てないから限界かも。遠くからでもいいから一目見たい。

彼女のはずだったのに、発想はストーカーみたいだ。








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