先輩の彼女にしてもらいました
涙で、グシャグシャになりながら、最後までなんとかメッセージを読んだ。

あのアキちゃんのベリーショートの髪型は私に対してのせめてもの謝罪の気持ちなのかもしれない。

頭の整理がつかないのに、心がじんわり熱くなって涙がなかなかとまらない。

いつか、またアキちゃんと会える日が、くるだろうか。それは今すぐは、わからない。だけど私の心は穏やかだった。

「つばさ先輩」

彼がそこにいてくれるのを確かめるように名前を呼んだ。

「うん」

彼も神妙な顔をして何か考えている様子だ。

「先輩が、そんな風にアキちゃんに言ってたの、知らなかった」
< 434 / 450 >

この作品をシェア

pagetop