先輩の彼女にしてもらいました
恥ずかしかったけれど、私の本心だった。今回のように、彼がスランプに陥ったり、落ち込んだりしたら、ちゃんと支えてあげられるような恋人に今度こそなりたい。

「え、強くって、そんな、蒼井さんは、今のままでいいのに」

「でも、それじゃダメなんです」

「そうなの?蒼井さんて色々考えるんだなぁ、桜の言ってた通り、俺よりずっとしっかりしてる。
俺は、ただ可愛い蒼井さんが、俺のそばでニコニコ笑っててくれたらそれでいいんだけどな」

「ダメなんです、それだと10年先、20年先、きっと困ることになるから」

彼は目をパチパチさせて、驚いている。

「じゃあ、10年先、20年先も俺と一緒にいてくれるってこと?それってもしかしてプロポーズ?」

嬉しそうに私を見つめる彼は、いつも以上に美しくてドギマギする。
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