先輩の彼女にしてもらいました
違うの違うの、私は痴漢でも覗きでも、ストーカーでもなく、彼が練習している姿を見たいだけなんだってばー。

今日のはほんのラッキーいやいや、アクシデントなの。

毎日見れるわけじゃないし。

はぁーでも、なんて綺麗な体、朝からいいもの見ちゃったなー。

うっとりしていた私は完全に失敗した。

着替えを済ませた彼が急にこちら側にダッシュでドリブルしてきて、私はいつもなら一瞬で姿を隠すのだけど、この時ばかりは完全に、遅れてしまった。

ダンダンッダダダー

そして、ボールを離してしまった彼が呆然と立ちつくしている。

ちょっと怖いものでも見るような目で、私を見ている。
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