先輩の彼女にしてもらいました
「実は、君におりいってお願いがあって、これはお願いなんで、嫌なら断ってもらって構いません。聞くだけ聞いてもらえますか?」
「は、はい」
口調は敬語なんだけど、つないだ手を放してくれなくてしかも威圧感が凄い。
「つばさとは別れてもらえるかな」
私の目をまっすぐにみつめながら、彼はとんでもない申し出をした。
「へ?あの、あの」
「君は時田とも、仲がよさそうだし、他にもややこしいことになりそうだ。バスケ部は大会前で今大切な時期だから。君がいるといろんな人間のバランスが崩れる恐れがある」
よくはわからないけれど、彼は私みたいな子はつばさ先輩には不似合いだからってことを言いたいんだろうか。
うー、そんなこと言われなくても分かってるけど。
だからって、ひどい。
「それは、私1人で決められることじゃありません、つばさ先輩と私の問題だし、いくらキャプテンでもあなたにそんなこと・・・」
夢中で、反論してしまったけれど、やっぱり怖くて最後まで言い切れなかった。
しかも最後は、小さな声でブツブツいってたから、聞こえていないかもしれない。
目の前の大谷キャプテンは身長190センチはありそうでつばさ先輩よりも大きく、筋肉質でがっしりした体格だ。
顔立ちは、日に焼けていて男らしくて精悍(せいかん)だけど、少し冷たい印象がする。
「は、はい」
口調は敬語なんだけど、つないだ手を放してくれなくてしかも威圧感が凄い。
「つばさとは別れてもらえるかな」
私の目をまっすぐにみつめながら、彼はとんでもない申し出をした。
「へ?あの、あの」
「君は時田とも、仲がよさそうだし、他にもややこしいことになりそうだ。バスケ部は大会前で今大切な時期だから。君がいるといろんな人間のバランスが崩れる恐れがある」
よくはわからないけれど、彼は私みたいな子はつばさ先輩には不似合いだからってことを言いたいんだろうか。
うー、そんなこと言われなくても分かってるけど。
だからって、ひどい。
「それは、私1人で決められることじゃありません、つばさ先輩と私の問題だし、いくらキャプテンでもあなたにそんなこと・・・」
夢中で、反論してしまったけれど、やっぱり怖くて最後まで言い切れなかった。
しかも最後は、小さな声でブツブツいってたから、聞こえていないかもしれない。
目の前の大谷キャプテンは身長190センチはありそうでつばさ先輩よりも大きく、筋肉質でがっしりした体格だ。
顔立ちは、日に焼けていて男らしくて精悍(せいかん)だけど、少し冷たい印象がする。