先輩の彼女にしてもらいました
「あ、時田なら大丈夫だから。あいつは、ピュアだからまだ」

「あ、はぁ。そうですか」

「それに、クラスが同じなんだろ?」

「あ、はい。友達です」

相手が時田くんであっても、俺以外の男とは話すのダメってヤキモチやいてくれないのかな。

誤解されたくないくせにそんな都合のいいことだけは、思ってしまう私。

「あれ、先輩どうして時田くんと同じクラスだって知ってるの?」

「ああ、昨日、君のクラスにいったら時田がいたから。君はいないみたいだったからすぐに帰ったけど」

「あ、会いに来てくれたの?先輩、ほんと?」

「うん、まあ、どうしてるかなと思って」

そうなんだ、私だけ会いたい、会いたいって思ってたんじゃなかったんだ。

嬉しい、凄く。教室に来てくれるなんて嬉しすぎる。

先輩が、少しでも私を想ってくれてるのかと思うと、調子に乗ってしまいそう。

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