先輩の彼女にしてもらいました
「あ、初めまして、蒼井すずなです」

慌てて挨拶してペコリと頭を下げた。

「えー、めちゃめちゃ可愛いじゃん、この子。スタイルもいいしおとなしそうだし。つばさなんかでいいの?大丈夫?騙されて無理やり連れてこられたんじゃない?」

お姉さんは、私の両手をとって矢継ぎ早に質問してくる。

「あ、大丈夫です。私も先輩が大好きだから」

恥ずかしいけれど、これだけはきっぱりと答える。

「きゃー、うん。いい、いいこの子。ごめんねー。つばさバカで、だらしないやつだけど、飽きたらポイしていいからね」

ガバッと、抱きついてこられ、凄くいい匂いがしてドキドキした。

お姉さんのあまりのハイテンションに、曖昧に笑うことしかできない。

さすがは、先輩のお姉さんだな。
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