響くんとは付き合いません!!
仲直りっていう言い方には違和感がある。
だって、ケンカをしたわけではないから。
構わないでと言ったのも、響くんのことが嫌で言ったわけじゃない。
私のことを知られるのが怖いから、これ以上近づいてほしくなかった。
ただそれだけのことだ。
「べつにケンカしてるわけじゃ…」
「なんだかんだ言いながら、満瑠も響のこと受け入れてたからこのまま付き合うのかと思ってた」
「……」
響くんのことを受け入れていたのは、たんに私が押しに弱いからってだけ。
断りきれない性格ってだけであって、響くんのことが好きだから許していたんじゃない。
ずっと、そう思っていたのだけれど…。