響くんとは付き合いません!!



いや、本当はわかってる。



九折くんには抱かなかった感情を、響くんには抱いてしまっているということを。



私はきっと、響くんに『一目惚れした。付き合って』と言われたあの瞬間。



あの瞬間に、私は響くんに心を奪われてしまっていたんだ。



響くんのことを好きになってしまった。

だから私は響くんにだけは、嫌われたくなかった。



自ら響くんを遠ざけたことで、私は私の気持ちに気づいてしまった。



私は響くんのことが好き。

だからこそ、嫌われたくない。


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