響くんとは付き合いません!!
そんなことを思いながらぼーっと九折くんの話しを聞いていると。
九折くんの背中の向こうに、万里くんと笑いあう響くんが見えた。
するとここちゃんが響くんのところに駆け寄っていって。
「ひーびきっ」
だなんて、かわいい声で名前を呼んで。
大胆にも、響くんの腕に抱きついたりなんかして。
こうなってしまうともう、私は響くんから目が離せなくなる。
「……漆島?」
「……へ?あ、ごめん……ぼーっとしてた」
「マジで体調悪いんじゃねぇの?保健室行く?」
「や……大丈夫」
響くんのこと、じーっと見てただけだもん。