響くんとは付き合いません!!
「こら、漆島。下を向いてニヤニヤして、さっきから何をしているんだお前は?」
すぐ後ろから聞こえる声に、ビクッと振り返る。
するとそこには、生活指導の担当をしていて厳しいと専ら言われている男の先生が立っていた。
「いやあの……これは…」
「はい、携帯没収。放課後まで預かっておくからな」
「あぁぁ……」
響くんにライン、まだ返せてなかったのに…。
先生に「ん」と片手を差し出され、嫌々ながらにスマホを手の上に置いた。