響くんとは付き合いません!!
「響くん?ちゃんとベッドで寝てください。顔がまっかっかだよ?」
たしか39度あるんだっけ?
近くに体温計が見当たらなかったから、呆然と立ったままの響くんの額に背伸びをして触れる。
「あらら……やっぱり熱いなぁ。大丈夫?ちゃんと寝てなきゃダメだよ」
「……」
「ん?どうしたんですか?ぼーっとしちゃって……。やっぱりしんどい?」
「……っ。大丈夫…」
そんな私たちのやり取りを見ていた結崎くんが、ぷはっと笑い声をあげた。
「はははっ、今のは心臓に悪ぃなぁ。満瑠ちゃんって、ぜったい男の扱い上手いよな?」
「え……え?なんのこと?」
「今の上目遣いは響じゃなくてもノックアウトだね。満瑠ってば、罪なくらい可愛すぎ」