響くんとは付き合いません!!
それにしても……響くん、本当につらそう。
頬は相変わらずりんごのように真っ赤だ。
筋の通った鼻には、汗のつぶがいくつも光っている。
額にも汗が滲んでいて、呼吸も深い。
「響くん?なんか、頭を冷やすものとかってないですか?あるなら取ってくるよ」
スカートのポケットからハンカチを取りだして、汗のついた鼻や額にそっと押し当てる。
響くんはうっすら目をあけて私を見ると、ハンカチを持っていた右手を掴んできた。
「大丈夫だから……。満瑠はそこにいて」
「でも……」
「今はそばにいてほしい」