響くんとは付き合いません!!
「そりゃ……可愛いから。入学式の日に一目見てそう思って…。だけど、それ以上に悲しい目をしてる子だなって思ったことがはじまりだな」
「悲しい目…?私が?」
「そう。俺と同じ、孤独を抱えながら生きてきたような……そんな目に見えた」
孤独を、抱えながら…。
たしかに私は、響くんが感じているとおりひとりぼっちで生きてきた。
山岸くんに告白をしたあの日、すべてをなくした。
仲良しだった友達も、みんな山岸くんに同調して、私を笑いものにして。
親友の亜美も、私を助けてはくれなかった。
私の味方なんて誰ひとりとしていない。
教室から私の居場所がなくなった。
たしかに私は、孤独だった。
寂しかった。