響くんとは付き合いません!!
それ……は。
心の中でまだ、人と関わることを怖いと思ってしまうから。
中学生のころのように、またいじめられたりしないかなって。
嫌われたりしないかなって、ビクビクしている私がいるから。
そんな思いが常にあるから、暗い表情になってしまっていたのかも。
「そうやって気にしているうちに、気づけば頭ん中は満瑠でいっぱいになってた」
「……うん」
「満瑠を悲しませているものの正体が知りたいと思った。満瑠が心の底から笑った顔を、見てみたいなって思ったんだ」
「響くん……」
「それが…俺が、満瑠を構わずにはいられない理由。満瑠のことを好きになった理由だよ」