響くんとは付き合いません!!



それ……は。



心の中でまだ、人と関わることを怖いと思ってしまうから。



中学生のころのように、またいじめられたりしないかなって。

嫌われたりしないかなって、ビクビクしている私がいるから。



そんな思いが常にあるから、暗い表情になってしまっていたのかも。



「そうやって気にしているうちに、気づけば頭ん中は満瑠でいっぱいになってた」

「……うん」

「満瑠を悲しませているものの正体が知りたいと思った。満瑠が心の底から笑った顔を、見てみたいなって思ったんだ」

「響くん……」

「それが…俺が、満瑠を構わずにはいられない理由。満瑠のことを好きになった理由だよ」


< 211 / 441 >

この作品をシェア

pagetop