響くんとは付き合いません!!
ナンパをされる…?
この私が?
いやいや、ぜったいないでしょ。
「ありえないですよ。私に声をかけようなんて物好きはいません」
「何言ってんだよ。お前、自分が可愛いって自覚あんのかよ?」
可愛いって自覚……?
そんなのあるわけないじゃないの。
ブサイクと言われ続けて、可愛いなんてお世辞にも言われなかったんだから。
「とにかくダメ。行くな。満瑠が変な男に声かけられるとか、そんなのぜったい許せねぇ。想像しただけでイライラするわ」
「でも……」
クラスメイトの女の子たちと談笑するここちゃんに目を配らせると、バチッと視線が絡んだ。