響くんとは付き合いません!!



私と目が合うと、ニコッと笑いかけてくれる。

友達の輪からひとり外れると、私と響くんの元にやってきた。



「なになに〜?どしたの〜?」

「いや…響くんがね、ゲームセンターには行かない方がいいって」

「え〜?なんでよぉ?」



ここちゃんはむっと頬を膨らませ、不満げな眼差しを響くんに向ける。

響くんは不機嫌な視線を返すと、ここちゃんの額をピンッ、と指で弾いた。



「うるせぇ。お前には言わない」

「いったぁーいっ!なんなのよぉ、それっ!」



ここちゃんから顔を背けた響くんと、また目が合った。



「いいか?変な男についてったりしたらマジで怒るからな」

「……わ、わかりました…」



< 241 / 441 >

この作品をシェア

pagetop