響くんとは付き合いません!!
「なーにやってんのっ?」
「いや、このチョコのお菓子めっちゃ好きなやつだから食いてぇなって思ってよ」
「おっ、もうちょいで取れそうじゃん!がんばれ、林田!私のために取ってよ」
「なんで藤崎のためになるんだよっ!取れても俺と昴で食うからな!」
ここちゃんと林田くんが笑い合っているのは、教室の中でもよく目にする光景だ。
「漆島はUFOキャッチャーってやったりする?」
林田くんが操作をする銀色のアームをガラス越しに眺めていると、九折くんが話しかけてきた。
「いや、ぜんぜんやらないよ」
っていうか私、ゲームセンターとかふだん行かないんだもん。