響くんとは付き合いません!!
「だから私ね、好きな人にまたブサイクって言われないか怖いんだ」
辛い過去を話していると、忘れようとしていた古傷がうずく。
すーっと、涙が頬を伝った。
「そっか……。それがトラウマになってたから、響とは友達のままでいたいんだね…」
奈央ちゃんは眉をしかめ、瞳を潤ませながら、私の話しをうんうんと聞いてくれた。
「だってさ、響くん……私のすっぴんを見たらぜったいにガッカリするよ。だって私のこと、可愛いってたくさん褒めてくれたんだもん」
「だからって、自分の気持ちを押し殺すの?響に嫌われるのが怖いから?」
「そうだよ」