響くんとは付き合いません!!



「ああ見えてもね、響は響なりに葛藤してるんだよ。満瑠のことが好きだけど、でもこのまま好きでいるのは迷惑なんじゃないかって」

「そんな……。迷惑だなんてぜんぜん…」



知らなかった。

響くんがそんなことを思いながら、私に笑いかけてくれていたなんて。



「響も、これ以上満瑠に嫌われたくないって言ってたよ。だから距離を置くことを考えてるけど、でもやっぱり好きだからできないんだって」

「……」

「響も苦しんでるんだよ。いっそのこと、忘れられたら楽なのになって嘆いてたんだからね」



< 281 / 441 >

この作品をシェア

pagetop